皆さんは海外旅行をしたことがあるでしょうか?
欧米や豪州等へ旅行されたことのある方は、現地でまず何に気がつきましたか?
さわやかで湿気がなく、とても気分も体調も良かったのではないでしょうか?
それともう一つトイレが少なくて困った方も多いのではないでしょうか?
白人系欧米人は、トイレに行く回数が少ないのです。1日に3~4回が普通です。当然必要性も少ないために、公衆トイレが少ないのです。
長距離バスに乗ってみましょう。最近は変わってきたかもしれませんが、少し前まではバスにトイレがついていないのは当たり前ですし、何時間乗車してもトイレ休憩もありません。
これには2つの大きな理由があります。
- ひとつ目は、欧米は日本に比べて乾燥していて湿度が低い(年間降水量は日本の数分の一)ので、普通に生活していても全身から水分が奪われてしまうこと。
- ふたつ目は、白人系欧米人は皮膚のキメが粗いために日本人に比べて皮膚の保水能力が乏しく、水分がどんどん大気中に奪われやすいこと。
これらの理由により極端に言うと「皮膚がスカスカで、空気が乾燥しているので、全身の水分の多くを皮膚から気体で排泄している。」ことになります。当然小便(塩分を含む)の回数は少なくなり、汗(塩分を含む)もかきませんから、白人系欧米人は塩分の排泄量が少なくなり、水分だけ気体で排泄して減少してゆくことから、体内塩分量はむしろ濃くなります。
このような理由から、体内には常に塩分が多い目に存在しますから、西洋医学で「水分を補給しないと血液が煮詰まってドロドロになる。」とか「塩分過剰気味なので塩分摂取量を減らすべき。」というのは、欧米に住む白人系欧米人には必要で正しいことなのですが、日本では湿度が高く、日本人の皮膚はキメが細かくピッチリしているので気体で水分を排泄しにくく、汗や小便(特に小便の回数は白人系欧米人の約2倍)等の塩水として水分を排泄しているために、ふつうに生活しているだけで塩分はどんどん減っていきます。
したがって日本人は、白人系欧米人とは逆に、水分摂取量を控えて塩分を摂らなければなりません。
湿度 | 皮膚からの 水分蒸散量 |
発汗量 | 小便回数 | 塩分量 (普通に生活すると) |
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日 本 人 | 高い | 少ない | 多い | 多い (約2倍) |
薄くなる (排泄するから) |
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白人系欧米人 | 低い | 多い | 少ない | 少ない | 濃くなる (煮詰まるから) |
このような違いがあるので、極端に言うと、日本人と白人系欧米人は正反対の代謝を行っていることがわかります。